行進露営

元航空自衛隊のコピーライター 河野です。

今日は朝から風が強くて、
けっこう涼しいですね。

昨日の夜からこんな感じでしたが、
やっと秋に本格的になるのかも
しれませんね^^

さて、今日は
自衛隊の教育隊での

最後の活動の行進露営に
ついて書いていきます。

まず行進露営の説明ですが、

ズバリ文字通りの
行進と露営です。

行進は確か片道40kmくらい
徒歩で歩いて、
宿営地まで行って、

帰りも同じくらい歩いて
帰ってくる

そんな工程だったと思います。

基本はただ歩くだけなのですが、
これが結構大変でした。

班ごとに2列に並んで、

(弾が撃てないようにした)
小銃と荷物を持ったまま、

移動するのですが、
距離が長いので質の良い靴でも
結構足にダメージあると思います。

しかし、僕が履いていた靴は
編上靴と言って官品のブーツなので、

靴裏が薄くて硬いので、
足の裏がかなり痛くなりました。

しかも僕は前にも書きましたが、
サイズが少し小さい靴を履いていたので、

靴のつま先に足が当たって
歩いてる途中からめっちゃ痛くなりました。

ちなみにあとで聞いた話ですが、
行進露営が終わってから生徒だけでなく、

行進に慣れてるはずの班長
(教官のことです)とかも、

宿舎内歩く時に足ひきずっていた人
いたらしいです。

それくらい皆がダメージを
負う行進でした。

話を戻します。

行進の途中では、
とてもありがたいことに

地元の方に結構お世話に
なりました。

行進の中間地点のところくらいで
お茶を用意してくれている方が、
いてくださって本当に助かりました。

多分ですが、
自衛隊からお願いしていた
のだと思います。

この様に自衛隊の基地が
近くにある地域では、

普段からいろいろ地元の方に、
助けて貰っていたのかもしれません。

行進は途中たまに休憩を挟みながら
朝から晩まで一日掛けて行いました。

露営は確かキャンプ場
みたいなところを借りてて、

各班でバンガローみたいなところに
泊まりました。

晩飯はBBQとかだったような気が
しますが、細かくは覚えていません。

全然露営ではなく、
普通の宿泊でした(笑)

さてこの夜に
泊まったバンガローですが、

実はここも夜がめっちゃ寒くて、
次の日の朝も変わらずめっちゃ寒かった
記憶があります。

しかし次の日の朝に、
今も忘れない体験しました。

この日の朝は、
朝日の出る前から

行進を開始していて、
相変わらず身体が冷えて
寒かったのです。

しかし途中ある程度
行進が進んだときに、

山と山の合間からお日様が出てきて、
身体に陽の光が当たりました。

その時に生まれて初めて

「お日様ってなんて暖かいんやろ」

って感激して感謝しました。

それまで生きていて、
太陽に暖かみを感じて
感謝したことは無かったので、

たぶん今後もこの体験は
忘れないと思います。

行進はその後も続き
そのままずっと歩いて、

夕方にやっと、基地まで
帰ってきたんですが、

なんと、
行進はそこでは終わらず、

この後にそこそこの距離を
走らされました。

あとで教えて貰ったんですが
そうやって走った理由ですが、

本当の作戦は行進が
終わったあとに始まるので、

歩いただけで満足するな
という意味だったそうです。

なので、あくまで
行進は移動の手段で、

移動してからが本番というのが
行進露営の本来の訓練趣旨
だったんだと思います。

今となっては
想像しか出来ませんが、

移動の手段が
徒歩しかなかった時代の

兵隊さんたちは本当に
大変だったと思います。

僕らは移動するだけで、
いっぱいいっぱいでした。

今日はここまで。

追伸

とうとう風が冷たくなってきたので、

もうじきタンクトップからの

卒業になりそうです。

ちょっと寂しいです(笑)